ネットワークのお話、その4:TCP/IPの話<これって何?
マックスストーンの小畑です。
総務経理担当&テクニカルサポートをやっています。
今回からは、「TCP/IP」の話をしたいと思います。
「TCP/IP」はコンピュータネットワークを支えるための重要な要素&技術です。
TCP「Transmission Control Protocol」+IP「Internet Protocol」
前回お話ししたOSIの括りと少し範囲が異なります。
範囲は下記の図を見て下さい。
TCP/IP自体がOSI参照モデルを意識して作られていないので、OSI参照モデルに当てはめればこんな感じと言うことになります。
(デファクトスタンダードとなり勝ち残った)
OSI参照モデル | TCP/IP | プロトコル |
処理 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7層 | アプリケーション層 | アプリケーション層 | HTTPS | SMTP | POP3 |
FTP | 他 | 通信アプリケーション | |
6層 | プレゼンテーション層 | ||||||||
5層 | セッション層 | ||||||||
4層 | トランスポート層 | トランスポート層 | TCP | UDP | OS | ||||
3層 | ネットワーク層 | インターネット層 | IP「ICMP」 | ||||||
2層 | データリンク層 | ネットワーク インターフェース層 |
「ARP」 「RARP」 Ethernet |
PPP |
・・・ | デバイス、ドライバ他 | |||
1層 | 物理層 |
では、TCP/IPとは何かを下記で説明します。
TCP/IPとは?(少し歴史も)
パソコンと通信機器類は、それぞれハードもOSも異なります。しかしTCP/IPのルールに則って通信をするとインターネットに接続可能です。
ざっくりいえば、現在のインターネットの基礎となっているもので、その上に通信アプリケーションを作って利用することが出来ます。
プラットホームと言うことになるでしょうか。
少しだけ歴史の話です。
TCP/IPの開発は1973年に始まりました。 ARPANETで使われていたNCPに替わるプロトコルとしてです。
(ARPANET(Advanced Research Agency Network):米国国防省が策定した世界初のパケット通信のネットワーク)
最初の仕様は 1974年11月に公開されています。
また同じ1983年9月に、TCP/IPを標準サポートした4.2BSDというUnix系のOSが公開されました。 ソースコードも含めて教育機関には比較的廉価で提供されたため、 RFCとともにTCP/IPのプログラムを作る際に大いに参照されました。 この頃はいわゆるUnix系のOSで動作するtelnet、ftp、 mailやmhといったところが主なアプリケーションで、 インターネット商用化の前でもあったことから、 TCP/IPは研究者や技術者が主な利用者でした。
TCP/IPはUNIX上での利用でされていた。
NTT的に言うと、メインフレームのDIPSでも使えるようになりました。
※Dendenkosha Information Processing System <電電公社がネーミングに入っているのが凄いでしょ。
これを大きく変えたのが、1991年に公開されたWWWです。 特に、1993年に公開されたNCSA Mosaicというブラウザで、 画像を含むファイルをハイパーテキストの形で統合的に扱えるようになり、 一気にWWWはブームとなりました。
初めてMosaic(ブラウザ)でコンテンツを見たときは衝撃的でした。同じ会社の友達の部長が「こんなのが出来たよ」と見せてくれました。
⇒いままで主にテキストでしたから画像も一緒に見れるのが画期的でした。
インターネットも商用で使えるようになったのも大きいと思います。
⇒それまでは、日本でも研究者がメインのネットワークでした。(私はNTTの研究所のネットを使わせて頂いていました。)
技術の話に戻ります。
TCP/IPはインターネットを可能にする2つのネットワークプロトコル、TCP(Transmission Control Protocol)とIP(Internet Protocol)で構成されています。
TCPとは通信プロトコルのひとつで簡単に説明すると「送ったデータが相手に届いたか、その都度確認しながら通信するやり方」や
「正確な信号を送信する通信の規格を定めたもの」と言えます。
OSI参照モデルではトランスポート層にあたるプロトコルで、インターネット等で利用され、信頼性は高いが転送速度が低いという特徴があります。
IPとはIPアドレスと呼ばれる数値を付与しその数字を用いて通信先の指定及び呼び出しを行いネットワーク通信を行うことです。
IPアドレスにはご存じのようにIPv4とIPv6が存在します。IPv4が枯渇すると言うことでIPv6が出来ました。
現時点ではIPv6を意識しているシーンはまだ少ないと思います。
■バックナンバー
その1:私が電電公社に入社したころ
その2:デジタル時代のネットワークが始まったころ
その3:OSIの話<これって何?必要性は?
まとめ
今回はTCP/IPの概要の説明でした。
詳細は後々説明したいと思います。
次は、いきなりですがDNSのお話を致します。
今回の内容で質問等があれば問合せフォームからご連絡ください。
回答は時間が掛かる場合もありますが、必ず回答いたします。
次回をお楽しみに(^^♪
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