2025.12.26

チャットボットとAI型質問BOXは別物?違いと失敗しない選び方(5つの判断軸)

「チャットボットを入れれば、問い合わせが増えるらしい」
そう聞いて調べ始めたものの、出てくるサービスが多すぎて、正直よく分からない。さらに最近は「AIチャットボット」「生成AI接客」「AI質問BOX」など似た言葉が並び、違いが曖昧になりがちです。

そして、最も多いのがこの状態です。
“とりあえずチャットボットを入れたけど、ほとんど使われない”
あるいは、“導入したのに問い合わせにつながらない”

実は、チャットボットとAI型質問BOXは似ているようで目的も設計思想も違います。
この記事では、マックスストーンのWEBサイトを見てくださった方が最初に抱きやすい疑問に答えつつ、違いと選び方のポイントを分かりやすく整理します。

Q. チャットボットとAI型質問BOXは別物?違いと選び方は?

「チャット画面で質問できるなら同じじゃない?」
「結局どれも、自動で返事してくれる仕組みでしょ?」
そう思うのは自然です。見た目が似ているからです。

ただし、実際は“中身”が違います
特に、導入目的が「問い合わせ増」「売上につながるサイトづくり」「顧客のニーズ把握」である場合、どちらを選ぶかで成果が変わります。


A. 違いは「目的」と「学習の仕組み」。選び方は“5つの判断軸”で決まります

結論から言うと、チャットボットとAI型質問BOXは別物です。
分かりやすく言えば、

  • チャットボット:決まったシナリオに沿って案内する「受付・誘導」の仕組み
  • AI型質問BOX:自由な質問に対応し、ログを資産化する「接客・改善」の仕組み

そして重要なのは、どちらが優れているかではなく、あなたのサイトの目的に合っているかです。

ここからは、違いを具体的に整理し、失敗しない選び方を「5つの判断軸」で解説します。


1)違い①:回答の仕方が「シナリオ」か「自由質問」か

チャットボットの基本

一般的なチャットボットは「シナリオ型」です。
ユーザーが選択肢を押して進む、または決まった質問に対して決まった回答を返す仕組みです。

例:
「お問い合わせ内容を選んでください」
→「料金について」→「料金表はこちら」
→「導入までの流れ」→「流れはこちら」

この形式は、案内が安定しやすい反面、次の弱点があります。

  • 選択肢に無い質問は拾えない
  • ユーザーが「自分の質問がない」と感じた瞬間に離脱する
  • 例外対応が難しい(業種・条件が多いサイトほど不利)

AI型質問BOXの基本

AI型質問BOXは「自由質問型」です。
ユーザーが自分の言葉で質問すると、AIが内容を理解し回答します。

例:

  • 「結局、うちの業種だと何を載せれば成果出る?」
  • 「問い合わせより前に相談される仕組みって作れる?」
  • 「FAQと何が違うの?」

こういった曖昧な質問も拾えるのが強みです。


2)違い②:ゴールが「問い合わせへ誘導」か「疑問を解消しながら改善」か

チャットボットは「問い合わせに誘導する受付」として使われることが多いです。
特に、次のような目的に向いています。

  • 採用応募の受付
  • 店舗予約の導線
  • 資料請求の案内
  • 営業時間・場所など定型質問の処理

つまり「ユーザーを目的地へ運ぶ導線設計」が中心です。

一方、AI型質問BOXはそれだけではなく、
ユーザーの不安・疑問を解消しながら“サイトの改善材料”を集めることができます。
この点が、ビジネスに直結します。


3)違い③:データが「クリック履歴中心」か「質問ログ中心」か

ここが成果を分ける重要ポイントです。

チャットボットで分かること

  • どの選択肢が押されたか
  • どのシナリオで離脱したか
  • どのページへ誘導されたか

つまり「用意した導線の中で何が起きたか」は分かります。
しかし裏を返せば、用意していない疑問は見えません

AI型質問BOXで分かること

  • どんな質問が入力されたか(ユーザーの生の悩み)
  • どんな言葉で検索・相談しているか
  • どんなページが不足しているか
  • 問い合わせの壁になっている不安は何か

つまり、サイト制作者の仮説ではなく、ユーザー自身の言葉で改善点が浮かび上がるという価値があります。

マックスストーンが提案しているAI型質問BOXの強みも、ここにあります。
質問ログは、いわば「宝の山」です。
そしてこのログが溜まるほど、ホームページが“確信”に基づいて強くなっていきます


4)違い④:コンテンツ連携が「誘導リンク」か「最適ページ提示」か

チャットボットは「この場合はこのページへ」といった誘導が基本です。
一方、AI型質問BOXは質問内容から判断して、最も適したページを提示しながら回答できます。

たとえば「費用対効果がイメージできない」という質問が来た場合、

  • AIが考え方を解説し
  • さらに「事例」「料金」「導入の流れ」など適したページへ案内する

というように、ユーザーの理解度に合わせた接客が可能になります。
これにより、サイト内の“迷子”を減らし、回遊を増やし、問い合わせに近づけられます。


5)違い⑤:運用の考え方が「作って終わり」か「育てて強くする」か

チャットボットは、基本的にシナリオが固まれば「完成」します。
もちろん改善はできますが、改善対象は主に導線です。

AI型質問BOXは、導入後に質問ログが溜まり、そこから

  • 新しいコンテンツの追加
  • 回答の精度改善
  • 需要の強いテーマ発見
  • 競合との差別化ポイント発掘

ができるため、導入後に育つ設計になっています。
つまり「設置して終わり」ではなく、「設置した瞬間から改善が始まる」仕組みです。


失敗しない選び方:5つの判断軸(あなたはどっち?)

ここからが実践的な選び方です。
以下の判断軸で考えると、ほぼ迷いません。

判断軸①:質問が定型か、自由回答が必要か

  • 定型(営業時間、料金表、予約、応募など) → チャットボット向き
  • 自由(業種別の悩み、比較検討、導入判断、効果など) → AI型質問BOX向き

判断軸②:導入目的が「受付」か「問い合わせ増・改善」か

  • 受付・誘導を最適化したい → チャットボット
  • 問い合わせ前の不安解消と、改善材料を集めたい → AI型質問BOX

判断軸③:サイトの情報量が多いか

  • そもそも情報が少ない → まずコンテンツ整備が先
  • ある程度ページがあり、AIが参照できる → AI型質問BOXが活きやすい

(※情報が少ない場合でも、マンダラチャートで整理し、必要な記事を作ることでAI活用に繋げることは可能です)

判断軸④:運用体制(改善できるか)

  • 社内で改善の時間が取れない → チャットボットで固定運用も選択肢
  • ログを見て改善したい、施策に活かしたい → AI型質問BOX向き

判断軸⑤:差別化したいか(競合と同じでいいか)

  • 「最低限」整っていればいい → チャットボット
  • “相談しやすい会社”として選ばれたい → AI型質問BOX

特にBtoBサイトでは、最後は「人に相談して良さそうか」で決まります。
AI型質問BOXは、その不安を解消し、信頼形成を促すのが得意です。


NG例・注意点:この選び方を間違えると起こること

NG例①:自由質問が多いサイトに、シナリオ型だけを入れる

ユーザーが「選択肢にない」と感じると、逆に離脱が増えます。

NG例②:AI型を入れたのに、ログを見ない・改善しない

AI型質問BOXは“ログが資産”。
放置すると効果は最大化しません。

NG例③:「AIなら何でも答える」と期待しすぎる

AIは万能ではありません。
適切な学習設計とコンテンツ整備が必要です。
ここを設計できる会社と組むのがポイントです。


補足:よくある追加質問

追加質問1)「結局、両方入れるのはアリ?」

結論、両方入れるのはかなりアリです。
役割が違うからです。

  • チャットボット:受付・案内(定型)
  • AI型質問BOX:相談・疑問解消(自由)+ログ分析

たとえば、採用応募はチャットボットでスムーズにし、
事業相談や問い合わせ前の不安はAI型質問BOXで拾う、という設計ができます。

追加質問2)「AI型質問BOXって、使われるの?」

これは一番多い不安です。
マックスストーンの導入サイト平均では、25〜40%の質問率が確認されています。
問い合わせフォームの送信率(一般に1〜5%程度)と比べると、
AI質問は「入力の心理的ハードル」が低いので、会話が発生しやすいという特徴があります。


まとめ・次のアクション

チャットボットとAI型質問BOXは、見た目は似ていますが別物です。
選び方のポイントは、目的と運用方針にあります。

  • 定型の案内・受付を最適化したい → チャットボット
  • 自由な疑問を解消し、ログを資産化して改善したい → AI型質問BOX
  • 強いサイトにしたいなら、AI型質問BOX+ログ分析で「仮説」から「確信」へ

マックスストーンでは、単にツールを設置するのではなく、
マンダラチャートで事業の本質を整理し、AIが答えられる情報設計まで含めて支援します。
「うちのサイトはどっちが合う?」という相談だけでも大丈夫です。

気になる方は、公式サイトからお気軽にお問い合わせください。
https://www.max-stone.jp/

ライター:マックスストーンAI営業担当者