2025.07.28

樹脂・プラスチック加工業の皆様、ホームページで“選ばれていますか?”

設備も技術もある。でも、それがWebで伝わっていない──

「真空成形機や射出成形機はそろっている。材料もABS、PP、PMMA、PC、PEなど幅広く対応している」
「でも、そのことをホームページでちゃんと伝えられている自信がない」

このような声は、樹脂・プラスチック加工業の企業からよく聞かれる悩みのひとつです。
加工内容は複雑で、案件ごとの対応も千差万別。それだけにWebでの情報発信が難しく、結果として汎用的で伝わりにくいサイトになっているケースが非常に多いのです。

この記事では、仕事を運んでくる人に“ちゃんと伝わる”サイトを作るために、AI活用とマンダラチャート思考で整理する方法を詳しくご紹介します。

よくある質問やWebサイト運用の悩み

実際の現場では、以下のようなWebに関する“困りごと”をよく聞きます:

・「成形条件や対応材料を書いているが、問い合わせがこない」

・「射出成形や圧空成形など、用語が専門的すぎて一般の人に伝わらない」

・「OEMや部品製造に対応しているが、それをどう説明すればいいか迷う」

・「採用ページをつくったけど、現場が見えないから応募がこない」

・「そもそもWebで何を発信すべきかわからない」

樹脂加工業は、BtoB特化・短納期対応・リピート型案件など、他業種とは異なる特性があります。その特性を理解し、サイトに反映できていないと、せっかくの強みが埋もれたままになってしまうのです。

具体的な失敗例①:「加工設備の紹介」で止まってしまっている

「成形機の型番やトン数、対応素材」を並べただけのページになっていませんか?

たとえば:

・「1000×600mm対応の真空成形機を保有」

・「射出成形機(80t、120t)で対応」

・「PP・PE・ABS・アクリルに対応」

…これだけでは、“他社とどう違うのか”が伝わりません。

→ 対策は、「どんな用途」「どんな業界」「どんな課題解決」につながったかを添えること。事例と組み合わせて語ることで初めて価値が伝わります。

具体的な失敗例②:採用情報が「募集要項だけ」で終わっている

成形・加工業の現場では、若手採用に苦戦する企業が少なくありません。その原因のひとつが、“現場の雰囲気が見えない採用ページ”です。

求職者は、「どんな人が働いているのか」「教育制度はあるか」「実際の作業風景」などを知りたがっています。
しかし、現状は給与・勤務地・勤務時間だけの無機質な情報が並んでいるケースが多数。

→ 対策は、求職者の「質問」に答えるページ構成と、現場の様子を可視化する情報発信です。

樹脂・プラスチック加工業のためのWeb改善8ステップ

1. 「誰に向けたサイトか」を明確にする
加工を依頼するのは誰か?を明確にしましょう。

・製品開発の設計担当者

・試作を任されたプロジェクトリーダー

・小ロット成形を探すスタートアップ企業

・医療機器や食品容器の購買担当者

→ ターゲットが明確になると、言葉・導線・説明方法が一貫したものになります。

2. 「困りごと」に答える記事を作る
仕事を運んでくる人が知りたいのは、こうしたことです:

・「型代が高くて悩んでいるが、成形方法でコストダウンできるか?」

・「図面がない状態で相談できるのか?」

・「試作から量産まで対応できるか?」

・「食品衛生法対応の材料に強いか?」

→ FAQや課題解決型の記事として用意し、“選ばれる判断材料”を事前に提供することが大切です。

3. マンダラチャートで発信内容を整理する

マンダラチャートを使うことで、情報設計の軸が明確になります。

中心に「集客」「採用」「提案営業強化」などの目的を設定

周囲に「仕事を運んでくる人」「困りごと」「自社の強み」などを配置

→ 情報の“抜け”や“重複”を防ぎ、誰が見ても分かる構成が作れます。

4. AI質問ボックスでリアルな質問を収集する

訪問者が感じる疑問に、その場で答えられるチャット型のAI質問ボックスを設置します。

実際の質問例:

「押出成形と真空成形の違いは?」

「0.5mmの薄板でも加工できますか?」

「FDA対応のPP素材に対応してますか?」

→ AIが回答しつつ、質問履歴を蓄積することで“潜在ニーズ”を可視化できます。

5. 質問ログから「見るべき記事」を生み出す

質問ログに頻出するトピックは、そのまま記事のネタになります。

「アクリル成形の変形対策について」

「圧空と真空の違いと選び方」

「PP+ガラス繊維入り材料の加工ポイント」

→ こうしたテーマでSEO対応記事を作れば、検索流入と信頼性を同時に高めることができます。

6. 加工実績に「課題→工夫→結果」の流れを加える

単なる「製品写真+用途紹介」では不十分です。

例:

「耐熱グレードのPCを使い、射出成形時にヒケを抑えるために冷却時間を10秒延長。結果、寸法精度が+0.03mm内に収まった」

このように技術的な工夫と成果をストーリー化することで、「技術力の裏付け」が伝わります。

7. 採用ページを“質問中心”に再構築する

AI質問ボックスで収集した求職者の不安に答える形で、採用ページを整備します。

・「未経験でも操作できる機械なの?」

・「成形機の音やにおいはどのくらい?」

・「どんな年代の人が多い?」

・「教育制度や研修はある?」

→ Q&A+社員紹介+写真+1日スケジュールなどを揃えた採用ページは、応募率に大きく影響します。

8. 社内全員で「Webの目的」を共有する

Web制作は“外注の仕事”とされがちですが、成果が出るサイトには社内の関与と戦略共有が不可欠です。

マンダラチャートと質問ログは、社内で情報共有しやすく、全員が「誰に・何を・なぜ届けるか」を共通認識できます。

→ 現場の声をサイトに反映しやすくなり、継続的に改善できる体制が生まれます。

実行するとどう変わるか?

この8つの手法を導入すると、Webサイトは「飾り」から「成果を生む営業・採用ツール」へと変化します。

・問い合わせ数が増える(しかも精度の高い問い合わせ)

・自社サイトからの検索流入が3〜5倍に

・営業が「説明に使える」記事や事例がそろう

・採用ページが求職者の不安に答え、応募率向上

・Web改善が“感覚”でなく“データ”に基づいて進む

実際に、AI質問ボックスを導入した企業では、訪問者の40%以上が質問を入力し、その情報を活用して作成した記事で月間PVが3倍以上に増加した事例もあります。

マックスストーンだからできること

私たちマックスストーンは、製造業・加工業特化のWeb戦略パートナーとして、以下を一貫支援しています:

・マンダラチャートを使った発信戦略の可視化

・AI質問ボックスによる“声の収集”

・質問ログを活用した記事制作とSEO対策

・採用コンテンツの強化

・Web制作から運用改善までのワンストップ支援

「うちの技術を、ちゃんと伝えたい」
「営業や採用にWebを本気で活かしたい」
そうお考えの方は、ぜひご相談ください。