2025.08.12
「設備があってもWebで伝わらない」──工場設備機器販売・施工業のWeb戦略
「取り扱いメーカーも施工実績も豊富なのに、なぜか問い合わせが来ない…」
コンプレッサー、集塵機、ダクト、冷却装置、架台、エア配管、クレーン、塗装ブース──
工場内の設備機器は、製造現場に欠かせない重要インフラです。
しかし、Webサイトには「取り扱い製品の一覧」「メーカー名」「施工例の写真数点」だけ。
ユーザーの課題を解決する視点に欠けているために、発注の選択肢になれていないケースが少なくありません。
よくある質問・困りごと:何をしてくれる会社なのか分からない
- 機器の販売だけ?設置・電源工事・配線もお願いできる?
- どこまで対応してるの?県外や遠方は?
- 設計図は出してくれる?工場レイアウトも相談したい
- 更新・入替え・老朽化対策などもしてるの?
- 納期と工期はどのくらい?立会いは必要?
- 補助金の提案や書類サポートはある?
ありがちな2つの失敗パターン
- メーカーカタログの“紹介代行”状態になっている
型番・スペックの転載だけでは、発注者の不安や期待に応えることはできません。価格や性能以前に、「この会社に任せて大丈夫か?」という判断基準が必要です。 - 「工場のことが分かる」会社であることが伝わっていない
専門業者ならではのノウハウ(現場調整・納期管理・職人対応など)が見えず、他業者との違いが埋もれてしまいます。
工場設備機器販売・施工業のWeb改善ポイント8つ
- 「機器販売+施工+アフター」の一気通貫体制を見せる
販売 → 搬入 → 据付 → 電源接続 → 試運転調整までの流れを図解。
自社職人・外注ネットワーク・協力会社の強みも明示します。 - 製品紹介を「用途×業種別」で整理する
例:コンプレッサー(食品工場/印刷工場/金属加工)ごとの選び方。
「この用途にはこの型式が多い」「この業界ではこの対策が必要」といった切り口が有効です。 - 工場設備の“困りごと”から逆引き検索できる構造に
「騒音が気になる」「結露で配線トラブル」「床荷重が心配」などの現場課題から、解決できる製品・対応サービスへ誘導します。 - 導入事例・改善事例を業種別・課題別に展開
【食品工場】エア配管の結露防止&洗浄対策
【金属加工】塗装ブースの老朽化更新と防火設備連動
【電子部品】クリーン対応集塵機と静電気対策の施工 - 現場対応力・調整力を“人”で伝える
「図面がない」「現物合わせ」「工場が稼働中でも工事したい」など、柔軟に対応できる施工担当者の顔やコメントを掲載します。 - 補助金・助成金対応のサポート体制を明示
「省エネ補助金を使って更新」「提出書類の作成支援あり」など。自社で直接申請しない場合も、サポート実績として記載可能です。 - アフターサービス・定期点検メニューを明記
「月次点検」「年1回の整備」「オーバーホール対応」などのプラン。納入後にどんな支援があるかを見せることで、長期取引への安心感を提供します。 - 問い合わせ導線の工夫と“相談しやすさ”の演出
問い合わせフォームに「設置場所図面あり/なし」「希望納期」「稼働時間帯」などの項目を設置。図面やPDFの添付機能、写真送信、チャット相談なども選べると便利です。
実行するとどうなるか?
- 「何を売っている会社か?」ではなく「どんな問題を解決できる会社か?」が伝わる
- 営業が行けない地域でも、“任せても大丈夫そう”と感じてもらえるWebに進化
- 問い合わせ内容の精度が上がり、具体的な案件につながりやすくなる
- 補助金、定期点検、老朽化対応など、一度の導入から継続取引に発展しやすくなる
マックスストーンだからできること
- 工場インフラ・機器施工の現場ノウハウを言語化・可視化
- マンダラチャート設計+質問ログ分析で、検索される構成へ
- メーカーとのバランスをとった自社らしさの表現
- 補助金活用/営業資料連動/事例ページ量産/採用強化まで一括対応