2025.07.23

「競合との差別化、できていますか?」~AIとマンダラチャートが拓くホームページの未来~

私たち株式会社マックスストーンは、2007年9月に設立され、今年で18年目を迎えるIT企業です 。主にウェブ制作と動画制作を展開しており、昨年からはホームページにAIを組み込むことに注力しています 。2022年11月にはAI開発を開始し、2024年1月11日にはAI型質問ボックスが経済産業省の認定を受け、同年12月6日にはNHK技術で紹介されました 。現在はフルリモート体制で全国を回りながら活動しており、中小企業の事業継続支援を理念としています 。

ホームページは、今や単なる「会社の顔」ではありません。私は、ホームページを「24時間365日働く優秀な営業マン」だと考えています。しかし、多くの情報が溢れる現代において、自社のホームページが競合に埋もれず、お客様の心に響く存在となるには、明確な差別化が不可欠です。

従来のホームページ制作では、お客様の要望をヒアリングし、市場や競合を調査した上で、サイトマップやデザインを「こんな感じだろう」という

仮説に基づいて作ることがほとんどでした 。その結果、「見た目はきれいになったけど、問い合わせが増えない」「営業メールばかりで、肝心な商談に繋がらない」といったお悩みをよく耳にします 。これでは、せっかくの時間と費用をかけたリニューアルも、お客様の自己満足で終わってしまう。経営者としては、それではいけません。

では、どうすればこの「仮説」を「確信」に変え、お客様に真に響くホームページを作り上げることができるのでしょうか?その答えこそ、私が長年培ってきた経験と、最新のテクノロジーである「マンダラチャート」と「ホームページへのAI埋め込み」の組み合わせにあります。

マンダラチャートで、あなたのビジネスの「本質」を浮き彫りにする

まず最初に取り組んでいただきたいのが、「マンダラチャート」です。大谷翔平選手が目標達成に使ったツールとして有名ですが、これはビジネスにおいても非常に強力な思考整理ツールとなります 。

私たちが推奨するビジネスマンダラチャートでは、中心に「集客」といった、あなたのビジネスの核となる目的を置きます 。そして、その目的を達成するために重要な3つの要素を、徹底的に掘り下げていきます。

1:「仕事を運んでくれる人」の特定:

あなたの会社のお客様は、具体的にどんな方々でしょうか?単に「BtoBの企業」ではなく、「製造業の中小企業で、〇〇という課題を抱えている担当者」といった具合に、詳細なペルソナを特定するのです 。

2:お客様が抱える「困りごと」の深掘り

特定したお客様が、どのような課題や悩みを抱えているのかを具体的に洗い出します。これは、お客様があなたのホームページを訪れる「真の理由」を見つけるヒントになります 。

3:自社の「強み」の明確化

競合他社と比較して、あなたの会社が提供できる独自の価値や強みを明確にします。これは、単なる製品やサービスの機能だけでなく、サポート体制や企業文化なども含めて多角的に検討します 。
これらの3つの要素をマンダラチャート上に整理することで、自社の事業全体像を把握し、顧客層と課題、そしてそれに対する自社の強みが一目で明確になります 。これにより、漠然としていた差別化ポイントが具体的な形を帯びてくるのです。

例えば、あるダンボール販売を手掛ける企業の事例では、お客様を「食品メーカー、化粧品メーカー、物流、小売、医療」と特定し、彼らの困りごととして「製品の保護性能不足、コスト管理の厳しさ、環境配慮のニーズ」などを明確にしました 。そして、自社の強みを整理することで、どのような質問がお客様から多く寄せられるかを予測し、それに対する答えとなるコンテンツをホームページに準備する戦略を立てることができました 。

マンダラチャートの素晴らしい点は、これらの情報が1枚のシートに集約されることで、経営層だけでなく、全従業員が「自分たちの目指す方向性」「お客様はどんな方で、何に困っているのか」「自分たちの強みは何か」を共有できることです 。これにより、従業員の自発的な行動を促し、社内の一体感を高める効果も期待できるのです 。私も、社員には「社長の目指すもの」「お客様が喜ぶこと」を常に意識してほしいと伝えています 。

AIが、お客様の「潜在ニーズ」を確信に変える

マンダラチャートで「仮説」を立てたら、次はその仮説を「確信」へと昇華させるステップです。そこで登場するのが、ホームページへのAI埋め込みです。

従来のホームページでは、訪問者が目的の情報にたどり着くまでに、メニューを辿ったり、サイト内検索を利用したりと、何かと手間がかかりがちでした 。結果として、途中で離脱してしまうお客様も少なくありません 。しかし、AIを搭載したホームページでは、訪問者が直接AIに質問することで、その回答が瞬時に表示され、関連する詳細ページへのリンクも提供されます 。これにより、訪問者は迷うことなく必要な情報にアクセスできるようになるため、サイトの滞在時間向上や回遊率向上、離脱率低下に繋がるのです 。

そして、このAIに寄せられる**「質問ログ」

こそが、私たちの宝物となります 。AIは、ホームページ内のすべての情報を学習し、訪問者からの質問に対して最適な回答を生成します 。この質問の履歴を分析することで、人間が目視では把握しきれない、お客様の

「潜在ニーズ」**を明確に可視化できるのです 。

具体例として、あるタイヤ販売会社のケースを見てみましょう。ホームページにAIを埋め込んだところ、2ヶ月間で1600件もの質問が寄せられたのです 。月間2000人程度の訪問者数に対し、約4割の訪問者がAIに質問しているという事実に、私は目から鱗が落ちる思いでした 。これまでのホームページで得られるまともな問い合わせが1%以下だったことを考えると、その効果は歴然です 。

この質問ログをChatGPTで分析したところ、お客様が最も知りたがっていたのは、「スタッドレスタイヤレンタル」に関する問い合わせが圧倒的に多く、価格、在庫状況、レンタル期間などの詳細情報が求められていることが判明しました 。実は、ホームページリニューアル時にこれらの情報は「必要ない」と判断し、作成していませんでした 。まさに「仮説」の失敗だったわけです 。しかし、AIの質問ログという**「確信」**に基づき、これらのページを急遽作成することになったのです 。

このように、AIを活用することで、従来のホームページ制作が抱えていた「仮説」の課題を「確信」へと転換することができます 。

・情報設計: これまでの仮説ベースから、AIによる質問ログという事実に基づいてコンテンツを設計できます 。
・コンテンツ作成: 経験と勘に頼っていたページの作成が、質問履歴の分析に基づいた、顧客が本当に求める情報提供に変わります 。
・成果指標: 成功率が低かった従来のホームページに対し、AI埋め込みによる質問履歴の活用は、高確率で成果に直結します 。
・改善の根拠: 「おそらくこうだろう」という推測ではなく、AIの質問ログという事実に基づいた明確な改善策を講じることができます 。

マンダラチャートとAIの融合が拓く、ビジネスの可能性

マンダラチャートとAIの組み合わせは、単なる集客にとどまらず、様々なビジネスシーンで絶大な効果を発揮します 。

・採用活動の強化: 採用に特化したマンダラチャートを作成し、求める人材像や求職者が抱える不安を明確にします 。採用ページにAIを設置し、求職者からの質問ログを分析することで、彼らが本当に知りたい情報や不安要素を把握し、より魅力的な採用コンテンツや採用戦略を練ることが可能になります 。
・社員教育と業務効率化: 社内向けのAIとして、従業員教育や日々の業務における判断支援にも役立ちます 。従業員からよくある質問や業務マニュアル、クレーム対応マニュアルなどをAIに学習させることで、新人教育の負担を軽減し、従業員が困った時にすぐに回答を得られる環境を構築できます 。さらに、AIに寄せられた質問ログは、従業員が抱える課題や不安を可視化し、組織改善や福利厚生の充実に繋げる貴重なデータとなるでしょう 。
・ECサイトの顧客体験向上: 商品点数の多いECサイトでは、お客様が目的の商品にたどり着くのが大変な場合があります 。AIを導入すれば、お客様が直接質問することで、その回答に関連するおすすめ商品が表示されるようになり、購買体験の向上と売上増に貢献します 。

AI導入の「今」と「未来」

自社専用AIの開発には、高額な初期費用がかかるというイメージがあるかもしれません 。実際、大手ITベンダーに依頼すれば数千万円規模になることもあります 。しかし、私たちのような中小のAI制作会社では、150万円程度でプロフェッショナル版を提供しており、さらに月額5万円から体験できるライト版も登場しています 。

内製化をご検討される方もいらっしゃるかもしれませんが、AI開発には「トークンの壁(質問ごとのコスト)」や「質問履歴の取得難易度」「AIトレーニングプログラムの必要性」といった専門的な課題が存在します 。安易な内製化は、かえってコストと時間の無駄になる可能性もありますので、まずは私たちのような専門家にご相談いただくことをお勧めします。

最後に

競合他社との差別化に悩む経営者の皆様、そしてホームページ担当者の皆様。このブログを読んで、少しでもAIとマンダラチャートが持つ可能性を感じていただけたなら幸いです。

マンダラチャートで自社のビジネスを深く見つめ直し、ホームページにAIを埋め込むことでお客様の「声」を直接聞き、その潜在ニーズを「確信」として掴む。この新しいアプローチこそが、これからの時代におけるホームページ活用のスタンダードとなるでしょう。

貴社のホームページを、単なる「情報発信の場」から、お客様の心を掴み、ビジネスを成長させる「強力な営業ツール」へと進化させるために、私たちマックスストーンが全力でサポートさせていただきます。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

株式会社マックスストーン 代表取締役 飯岡 直樹

【詳細はこちら】株式会社マックスストーン公式サイト

▼あわせてご覧ください(マックスストーン公式サイト内リンク)

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