Webセキュリティー
2026.10.28
【セキュリティー対応】「ウチは大丈夫」?ホームページから情報が漏れる5つのパターン

この記事の答え
- 2026年10月、不正アクセスによる情報漏えいの公表が相次ぎ、国の機関がそろって注意を呼びかけています。
- ホームページから情報が漏れる入口は、大きく5つ。事務所にたとえると「古い鍵・合鍵・用紙のすり替え・書類のため込み・出入りの業者」です。
- ご自分で直す必要はありません。記事の最後の5つの質問に答え、分からない所を制作会社に聞くことが、守りの第一歩です。
「うちのホームページには、会社案内しか載せていないから大丈夫」。そう思っていらっしゃる方は、少なくありません。
けれども、お問い合わせフォームに届いたお客様のお名前や電話番号、採用ページから送られた履歴書など、ホームページには思っている以上に大切な情報が集まっています。また、情報が盗まれなくても、ホームページを乗っ取られて、お客様にご迷惑がかかることもあります。
この記事では、ホームページに詳しくない方にも分かるように、情報が漏れる入口を「事務所」にたとえてご紹介します。
いま、何が起きているのですか?
不正アクセスによる情報漏えいの公表が相次ぎ、国の機関がそろって注意を呼びかけています。
2026年10月、金融機関や通信会社など、幅広い業種で不正アクセスによる漏えいの公表が続きました。10月7日から14日にかけて、警察庁・個人情報保護委員会・IPA(情報処理推進機構)などが、相次いで注意を呼びかけています。
数字で見ると
漏えい・紛失の事故の、約6割が不正アクセスです
大きな会社だけの話ではありません。取引先や委託先の小さな会社を入口にして、大きな会社をねらう手口も増えています。IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」でも、この手口が組織の2位に入っています。
ホームページから情報が漏れる入口は、どこですか?
大きく5つあります。ホームページを「事務所」にたとえると、分かりやすくなります。
ホームページを、事務所にたとえると
情報が漏れる入口は、5つあります
古い
出回っている
すり替え
しまいっぱなし
業者から
1. 玄関の鍵が古い(部品が古いまま)
ホームページは、WordPress(ワードプレス)などの仕組みや、「プラグイン」と呼ばれる追加の部品、裏で画面を組み立てる「PHP(ピーエイチピー)」というソフトでできています。
部品に弱い所が見つかると、作った会社が直した版を出します。直した版に入れ替えていないと、鍵の古い玄関と同じで、外から入られやすくなります。2026年10月にも、PHPに重大な弱い所が見つかり、直した版が出ました。
2. 合鍵が出回っている(合言葉の使い回し)
ホームページの管理画面に入るIDとパスワードは、事務所の鍵です。ほかのサービスと同じパスワードを使っていたり、辞めた方や前の制作会社がまだ入れたりすると、合鍵が出回っているのと同じことになります。
3. 受付の用紙をすり替え(画面の書き換え)
入り込まれると、お問い合わせや注文の画面を、こっそり書き換えられることがあります。見た目はいつもと同じでも、入力した情報が別の所へ送られてしまいます。見た目では気づけないのが、こわい所です。
4. 書類をしまいっぱなし(情報の持ちすぎ)
フォームに届いた内容や、送っていただいた履歴書・見積書が、ホームページの中に何年分もたまっていることがあります。持っていなければ、漏れることもありません。IPAも、要らない情報は持たないことを勧めています。
5. 出入りの業者から(委託先から)
制作会社や保守会社、メールを配信する会社など、ホームページにかかわる外の会社から漏れることもあります。どの会社が、どこまで触れるのかを知っておくことが大切です。
「会社案内だけ」のホームページでも、困ることはありますか?
あります。乗っ取られると、ホームページを見たお客様にご迷惑がかかります。
たとえば、ホームページを開いたお客様が偽の画面に案内されたり、怪しいメールの送り元として使われたりすることがあります。「あの会社のホームページを見たら…」と、信用にかかわることにもなりかねません。
まず、何を確かめればよいですか?
次の5つの質問に「はい・いいえ」で答えてみてください。「いいえ」や「分からない」が、確かめどころです。
分からない所は、どうすればよいですか?
ご自分で直す必要はありません。制作会社や保守会社に、次の文をそのまま送ってみてください。
ホームページの情報漏えいが心配なので、次の3つを教えてください。
1. WordPress・プラグイン・PHPを、最後に新しくしたのはいつですか。
2. 管理画面に入れるのは、どなたですか。
3. フォームの送信内容や送られた書類は、ホームページの中にたまっていますか。
文の上をクリックすると、まとめて選べます。
制作会社が分からない、連絡がつかない、という場合は、必要な所だけ、弊社でもお手伝いできます。→ マックスストーンのWebサポート
よくある質問
- Q. 小さな会社のホームページも、ねらわれますか?
- はい。攻撃の多くは機械で自動的に行われるため、会社の大きさは関係ありません。古い部品のままのホームページが、見つかりやすくねらわれます。
- Q. 何年も前に作ったホームページは、危ないですか?
- 作ってから一度も部品を新しくしていない場合は、古い鍵のままのおそれがあります。まず制作会社に、最後に新しくした時期を聞いてみてください。
- Q. 漏れたかもしれないときは、どこに相談すればよいですか?
- まず制作会社やサーバー会社に連絡してください。IPAは2026年10月16日に「不正アクセス特別相談窓口」を開きました。個人情報が漏れたおそれがある場合は、個人情報保護委員会への報告が必要になることがあります。
出どころ
- 国家サイバー統括室「各機関による注意喚起等について」(2026年10月14日)
- IPA「不正アクセスによる漏えい等の事案を踏まえ、速やかに実施すべき対策等について」(2026年10月9日)
- IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」
- 東京商工リサーチ「2025年 上場企業の個人情報漏えい・紛失事故」調査
- 日本サイバー犯罪対策センター(JC3)「ECサイト改ざんによるクレジットカード情報窃取について」
更新日:2026年10月28日
執筆:飯岡 直樹(株式会社マックスストーン 代表)。中小企業のホームページと営業の支援に携わっています。







