Webセキュリティー
2026.10.28
【セキュリティー対応】「PHPの更新」のお知らせが来たら:制作会社に聞く2つのこと

この記事の答え
- PHP(ピーエイチピー)は、ホームページの裏で画面を組み立てる「土台のソフト」です。2026年10月21日、重大な弱い所を直した版が出ました。
- 古い版(7.4〜8.1)は、作った側の手入れが終わっていて、正式な直した版が出ません。
- ご自分で操作する必要はありません。制作会社に「今も直してもらえる版か」「切り替えの予定と費用は」の2つを聞いてみてください。
「PHPの更新が必要です」というお知らせが届いたけれど、何をすればよいのか分からない。そんなご相談をいただくことがあります。
PHPは、ふだん目にすることのないソフトです。けれども、ホームページの土台にあたるため、ここに弱い所があると、外から入られる入口になります。
この記事では、PHPのことを知らない方にも分かるように、何が起きたのか、制作会社に何を聞けばよいのかをご紹介します。
PHPとは、何ですか?
ホームページの裏で、画面を組み立てている土台のソフトです。
家にたとえると、PHPは「土台」です。ホームページの見た目や文章は、その上に建っている部屋にあたります。WordPress(ワードプレス)で作ったホームページも、この土台の上で動いています。
土台は外から見えません。そのため、作ったときのまま、何年も古いままになっていることがあります。
2026年10月に、何があったのですか?
PHPに重大な弱い所が見つかり、10月21日に直した版が出ました。
見つかった弱い所は、外から合言葉なしで、ホームページを勝手に動かされるおそれがあるものでした。WordPressでも実際に起きることが確かめられ、直した版が出る前から、ねらう動きもありました。
PHPの版で見ると
古い土台には、正式な直した版が出ません
古い土台は、建てた会社がもう修理に来てくれない家と同じです。大きな弱い所が見つかっても、正式な直しが届きません。
レンタルサーバーなら、もう安心ですか?
サーバーの会社が対策を入れていることもあります。ただ、借り方によって、だれが入れ替えるかが変わります。
ホームページは「サーバー」と呼ばれる、データを置いておく場所の上で動いています。借り方は、大きく2つあります。
1. 部屋を借りる形(レンタルサーバー)
マンションの部屋を借りるように、サーバーの一部を借りる形です。建物の手入れはサーバーの会社が受け持つため、今回も、版はそのままで、サーバー側で対策を入れた会社があります。ただ、7.4〜8.1のままでよいわけではありません。これから見つかる弱い所には、正式な直しが出ないためです。
2. 一軒まるごと借りる形
一軒家を借りるように、サーバーを丸ごと借りて、自社や制作会社で管理する形です(「VPS」と呼ばれます)。この形では、サーバーの会社は土台を入れ替えてくれません。借りている側で入れ替える必要があります。
どちらの形かは、制作会社に聞けば分かります。
制作会社には、何を聞けばよいですか?
「うちの土台は、今も直してもらえる版か」「切り替えの予定と費用は」の2つです。
聞くこと1:うちの土台は、今も直してもらえる版ですか
答えが「8.2〜8.5」なら、今も直してもらえる版です。「7.4〜8.1」や、もっと古い版なら、切り替えを考える時期です。
聞くこと2:切り替えの予定と費用は
土台を新しくすると、上に建っている部屋(ホームページ)が、そのままでは動かないことがあります。手間のかかる作業なので、いつ・いくらで行うかを、先に確かめておくと安心です。
切り替えの前に、何を確かめればよいですか?
「控えを取ってあるか」と「部品が新しい版で動くか」の2つを、制作会社に確かめてもらいます。
切り替えは
3つの順番で進めてもらいます
取る
試す
替える
WordPressの追加の部品(プラグイン)には、新しい版のPHPで動かないものがあります。切り替えたとたんに、画面が出なくなることもあります。元に戻せるように控え(バックアップ)を取り、動くかを試してから切り替えるのが、ふつうの順番です。
分からない所は、どうすればよいですか?
ご自分で操作する必要はありません。制作会社に、次の文をそのまま送ってみてください。
PHPの弱い所のお知らせを見て、心配になりました。次の2つを教えてください。
1. うちのホームページのPHPは、今も直してもらえる版ですか。版の番号も教えてください。
2. 切り替えが必要な場合、予定と費用を教えてください。切り替えの前には、控えを取ることと、部品が新しい版で動くかを確かめることもお願いします。
あわせて、サーバーの借り方と、PHPの入れ替えをどなたが受け持つのかも教えてください。
文の上をクリックすると、まとめて選べます。
制作会社が分からない、連絡がつかない、という場合は、必要な所だけ、弊社でもお手伝いできます。弊社では、切り替え先のPHPの版は、基本8.3でご案内しています。→ マックスストーンのWebサポート
よくある質問
- Q. お知らせが来たら、すぐに何かしないといけませんか?
- ご自分で操作する必要はありません。まず制作会社に、今の版と切り替えの予定を聞いてください。サーバーの会社が、すでに対策を入れていることもあります。
- Q. 切り替えると、ホームページの見た目は変わりますか?
- 見た目は変わらないのがふつうです。ただ、古い部品が新しい版で動かず、画面が崩れることがあります。控えを取り、動くかを確かめてから切り替えてもらうと安心です。
- Q. サーバーの会社が対策してくれたなら、古い版のままでも大丈夫ですか?
- 今回の弱い所には守られている場合があります。ただ、7.4〜8.1は作った側の手入れが終わっているため、これから見つかる弱い所に正式な直しは出ません。切り替えの予定を立てておくと安心です。
出どころ
- PHP公式サイト(php.net)のセキュリティの告知(2026年10月21日)
- Tenable「PHP2Shell」についてのよくある質問(2026年10月26日更新)
- 米国CISAの注意喚起
- レンタルサーバー会社のお知らせ(2026年10月21日)
- IPA「不正アクセスによる漏えい等の事案を踏まえ、速やかに実施すべき対策等について」(2026年10月9日)
更新日:2026年10月28日
執筆:飯岡 直樹(株式会社マックスストーン 代表)。中小企業のホームページと営業の支援に携わっています。







