Webセキュリティー
2026.10.28
【セキュリティー対応】ホームページの「合鍵」、だれが持っていますか?

この記事の答え
- ホームページの管理画面に入るIDとパスワードは、事務所の鍵と同じです。
- 合言葉の使い回しや、辞めた人・前の制作会社がまだ入れる状態は、「合鍵が出回っている」のと同じです。
- ご自分で操作する必要はありません。だれが鍵を持っているかを制作会社に聞き、社内で持ち方を決めておきましょう。
事務所の鍵を、だれが何本持っているか。多くの会社では、すぐに答えられると思います。
では、ホームページの鍵はどうでしょうか。ホームページには、中身を書き換えるための「管理画面」があります。そこに入るIDとパスワードが、ホームページの鍵です。作ったときに制作会社が用意したまま、だれが持っているのか分からなくなっていることがあります。
この記事では、管理画面に入ったことがない方にも分かるように、鍵の持ち方で確かめたいことをご紹介します。
ホームページの「鍵」とは、何ですか?
管理画面に入るためのIDとパスワードです。持っている人は、ホームページを自由に書き換えられます。
管理画面に入ると、文章や写真を変えたり、お問い合わせの中身を見たりできます。鍵が悪い人の手に渡ると、ホームページを乗っ取られ、お客様にご迷惑がかかることもあります。
IPA(情報処理推進機構)も、2026年10月の注意の呼びかけで、作った覚えのない利用者がいないかを確かめることや、入るときの確かめを二重にすることを勧めています。
「合鍵が出回っている」のは、どんなときですか?
次の4つのどれかに当てはまると、合鍵が出回っているのと同じです。
鍵の持ち方で
確かめたいのは、この4つです
使い回し
1つだけ
入れる
入れる
1. 合言葉の使い回し
管理画面のパスワードを、メールや買い物のサイトと同じにしていると、どこか1か所から漏れたときに、ホームページの鍵も開いてしまいます。ほかで使っていない、管理画面だけのパスワードにしてもらいましょう。
2. 鍵が1つだけ(スマホでの確かめがない)
パスワードに加えて、入るたびにスマホに届く番号を打ち込む仕組みがあります(「二段階認証」と呼ばれます)。玄関に、もう1つ鍵を足すようなものです。パスワードが漏れても、スマホがなければ入れません。
3. 辞めた人が、まだ入れる
ホームページを担当していた社員の方が辞めたあとも、その方のIDが残っていることがあります。辞めた方から事務所の鍵を返してもらうのと同じように、管理画面の鍵も止めておく必要があります。
4. 前の制作会社が、まだ入れる
制作会社を替えたときに、前の会社のIDがそのまま残っていることもあります。悪気がなくても、入れる人が多いほど、鍵が漏れる入口も増えます。
社内では、何を決めておけばよいですか?
「だれが鍵を持つか」と「人が辞めたら、すぐ止める」の2つです。
次の4つの質問に「はい・いいえ」で答えてみてください。「いいえ」や「分からない」が、確かめどころです。
社員の方が辞めるときの手続きの紙に、「ホームページの鍵を止める」の1行を足しておくと、忘れにくくなります。
分からない所は、どうすればよいですか?
ご自分で操作する必要はありません。制作会社に、次の文をそのまま送ってみてください。
ホームページの管理画面の鍵について、次の4つを教えてください。
1. 管理画面に入れるIDは、何人分ありますか。どなたのものか教えてください。
2. 辞めた社員や、以前の制作会社のIDが残っていたら、止めてください。
3. パスワードは、ほかで使っていない、管理画面だけのものになっていますか。
4. スマホに届く番号で確かめる仕組み(二段階認証)は使えますか。
文の上をクリックすると、まとめて選べます。
よくある質問
- Q. 管理画面に入ったことがなくても、鍵を持っておくべきですか?
- 社長や総務の方が、すべてを持つ必要はありません。ただ、だれが持っているかを、社内で分かるようにしておくことが大切です。
- Q. 制作会社に鍵を持ってもらっても大丈夫ですか?
- 手入れを頼んでいる制作会社が持つのは、ふつうのことです。どの会社のだれが持っているかを確かめ、頼むのをやめたときは止めてもらってください。
- Q. スマホに届く番号での確かめは、面倒ではありませんか?
- 入るたびに番号を打つ手間はかかります。ただ、パスワードが漏れても入られにくくなります。管理画面に入る人だけの仕組みなので、ホームページを見るお客様の手間は増えません。
出どころ
- IPA「不正アクセスによる漏えい等の事案を踏まえ、速やかに実施すべき対策等について」(2026年10月9日)
- 国家サイバー統括室「各機関による注意喚起等について」(2026年10月14日)
更新日:2026年10月28日
執筆:飯岡 直樹(株式会社マックスストーン 代表)。中小企業のホームページと営業の支援に携わっています。







